「ノー部活動デー」設定

 県教委は7日の定例教育委員会で、県内すべての市町教委や県立学校に、中学校と高校で毎月第3日曜を「ノー部活動デー」にするよう通知したことを明らかにした。生徒のバランスの取れた生活や成長を確保するとともに、教職員の負担軽減を図る狙い。運動部、文化部とも対象とした。

 通知は8月30日付。部活動について中学校で週2日以上、高校で週1日以上の休日を求めた。ノー部活動デーに大会が重なった場合などは、別の日に休むよう促している。

 スポーツ庁の昨年度調査で県内の市町立中・県立中のうち、運動部で週2日以上休みがある学校は3・3%と少ない。県教委の昨年度調査では県立高運動部のうち、64%の部が週1回休んでいたが、36%は不定期や2週間に1回などだった。部活の指導を含め教員の「多忙化」も社会的な課題となっている。

 県教委はノー部活動デーについて「継続的に周知し今後の調査で実態を把握する」と説明。委員から「高校生でもアスリートは1日も休まないこともあるのでは」などの質問もあったが、県教委は「ウエートトレーニングでも休養が大事。強いチームほどオンとオフがしっかりしている」と理解を求めた。

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