太陽表面で起きた最大級の爆発現象「フレア」について、情報通信研究機構は8日、地球上空で起きた磁気嵐のピークは過ぎたとの見方を明らかにした。電子機器の障害などは報告されていないという。
NICTによれば、9月6日に発生した大規模太陽フレアに伴い、日本時間で8日15時から24時頃にかけてと予測されていたコロナガスの到来は、予想より早く8日7時頃には到達していたことが分かりました。これに伴い発生した磁気嵐のピークは日本時間の午前中だったとのことです。ただし、GPSへの影響は数日間は続く見込みです。
日本時間午前8:30の磁気嵐の状況とオーロラ予測。
国立極地研究所の片岡龍峰氏のTwitterによれば、8日の朝には、フレアで放出された荷電粒子が宇宙線を遮ることにより宇宙放射線量が減少する「フォーブッシュ・ディクリース」という現象が発生していました。
南極点の中性子モニタを見ると、第一波と第二波にきれいに対応してフォーブッシュ・ディクリースが発生しています。コロナ質量放出+衝撃波の磁場が地球を包み込み、一時的に銀河宇宙線をバリアしてくれている証拠です。 pic.twitter.com/pCXethxgoM
なお、片岡氏は9/8 21:40頃に「ラグランジュ点で第二波の本体が観測された」とツイートしており、これから磁気嵐の本番が来ると予測しています。
さきほど、ラグランジュ点で第二波の本体が観測されました。これから磁気嵐の本番が始まります。磁場はマイナス20 nT、スピードは750km/sとなっており、北海道でもオーロラが撮影できるような大きな磁気嵐になりそうです。pic.twitter.com/IizwsobUEQ
しばらくは警戒したほうがよさそうです。