熊本市動植物園、正門の10月再開困難

基礎部に損傷

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基礎部分の損傷が新たに見つかり、復旧工事が中断した熊本市動植物園の正門=8月8日、同市東区

 熊本地震で被災し、土・日曜、祝日限定の部分開園が続く熊本市動植物園(東区)で、復旧工事中の正門の基礎部分に地震の影響とみられる損傷が新たに見つかり、予定していた10月の正門再開が大幅にずれ込むことが11日、分かった。来年4月の全面開園にも一部影響が出る可能性がある。

 同園正門は1985年建設の入場ゲートとトイレや売店などが一体化した鉄筋コンクリート造り平屋(224平方メートル)。メイン駐車場に隣接し、来園者の利用が最も多かったが、地震で地盤が最大15センチ沈下し、使用できなくなっていた。

 同園は、国の補助を受け、5月から正門を機械で持ち上げて地盤を修復する工事を開始。しかし8月になって地下の14本の基礎くいのうち、売店直下の2本に未発見の損傷があることが確認され、同月9日に工事を中断した。

 同園によると、現在の復旧工事はすべての基礎くいが使用できることが前提。このため超音波などを用いて詳細な調査をした上で、工法見直しなどを含め、10月中に今後の工事方針を決める。損傷が深刻な場合は、来年4月の全面開園時に売店などの正門の一部が再開できない可能性もあるという。

 岡崎伸一園長は「地震の影響が予想以上に大きかった。正門再開の見通しは立っていないが、来年4月に向け、復旧した部分から順次、観覧エリアを広げていきたい」と話している。(谷川剛)

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