奈良さん個展や森を舞台に演劇…白老で飛生芸術祭開幕

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 白老・旧飛生(とびう)小校舎と飛生の森を会場にした「飛生芸術祭」(同実行委員会主催、室蘭民報社など後援)が9日に開幕し、世界的アーティストの奈良美智さんの個展は行列ができる人気ぶりだった。17日まで。

 旧教室で開かれている奈良さんの個展は、絵画やオブジェなどが並ぶ。白老と登別の境界にあるアヨロ海岸を訪ねた奈良さんが、アイヌ語であの世への入り口といわれているアフンルパロに出合い、「インスピレーションで作った」というオブジェも展示されている。

 9日から10日にかけて夜通し行われた「トビウキャンプ」は、木造校舎やグラウンド、森を舞台に音楽、ダンス、パフォーマンス、演劇などが繰り広げられた。ワークショップは、竹とんぼやアイヌ文様刺しゅうのパッチワーク、アイヌの伝統楽器・ムックリなどを作ってにぎわった。

 森づくりプロジェクトがスタートして6年目になる飛生の森では、ウッドチップを敷き詰めた散策路を歩きながら見応えのある作品空間が楽しめる。

 白老・アイヌ民族博物館の野本正博館長製作のイタオマチプ(丸木舟)は旧校舎内に展示され、ポロト湖では小樽出身のヒデミニシダさんによる、たくさんの数の椅子が湖面に浮かぶアート空間が興味を誘っている。 (富士雄志)

【写真=会場の旧教室入り口に行列ができた奈良さんの個展(上)、飛生の森で繰り広げられた舞踏と音楽のコラボ(下)】