〔熱中症〕9月4日から9月10日の7日間で773人搬送、前年同時期に比べ大幅減

総務省消防庁は12日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
9月4日から9月10日の7日間における全国の救急搬送者数は773人で、前週(1410人)に比べて637人減少し、前年同期(1698人)と比べて925人減少しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は0人で、前週(1人)に比べて1人減少しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は11人で、前週(30人)に比べて19人減少しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が317人で、全体の41.0%を占めています。
発生場所別では、住居が201人と最も多く、全体の26.0%を占めています。
また、都道府県別では、沖縄県が60人と全国で最も多く、次いで愛知県が50人、東京都が38人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2017/9/4~9/10・速報値)
・救急搬送者数:773人
※前週比637人減、前年同期比925人減

<日別>
・9/4(月):42人
・9/5(火):79人
・9/6(水):90人
・9/7(木):52人
・9/8(金):80人
・9/9(土):174人
・9/10(日):256人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :0人
・重症 :11人
・中等症:207人
・軽症 :546人
・その他:9人

<年齢別>
・18歳未満:154人
・18~65歳:302人
・65歳以上:317人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):201人
・工事現場や工場などの仕事場:60人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):34人
・教育機関:106人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):45人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):157人
・道路:101人
・その他:69人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・沖縄県:60人
・愛知県:50人
・東京都:38人
・鹿児島県:37人
・神奈川県:36人
・大阪府:36人
・福岡県:36人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

熱中症による救急搬送者数の推移(週別)

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