乳がんエコー受診者急増 県健康増進センター

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 県健康増進センター(富山市蜷川)で、乳がんのエコー(超音波)検査を受ける女性が増えている。有名人の闘病で乳がんへの関心が高まる中、若い女性に多い「高濃度乳房」の場合、マンモグラフィー(乳房エックス線撮影)では早期のがんを見逃す可能性があることなど医療に関する情報の周知が進んでいることが要因とみられる。

 (報道センター部次長・村上文美) 乳房は乳腺の密度により4タイプに分けられる。日本人の4割は「高濃度」「不均一高濃度」とされ、特に30〜40代の女性に多い。乳がん検診ではマンモグラフィーが標準的に使われるが、高濃度乳房の場合は乳腺もがんも白く写るため、小さながんを見分けにくい。一方、エコーでは乳腺とがんを区別しやすく、マンモとの併用でがん発見率向上が期待されているが、死亡率の低減に効果があるかの検証はまだなされていない。

 県健康増進センターでは、3年前からマンモとエコーを併用する人が急増し、エコーの受診者数は2015年度が前年比1・7倍の301人、16年度が同1・7倍の524人、17年度も8月末までで前年同期比1・4倍の281人と増え続けている。能登啓文所長は「タレントの北斗晶さんやフリーアナウンサーの小林麻央さんの闘病をきっかけに、入念に検査しようとする女性が増えてきた」と話す。

 受診者から自身の乳房タイプを知りたいという問い合わせもあり、高濃度乳房への関心の高まりも実感する。現状では人員的に対応が難しいが、来年度からは「高濃度」と判定した場合にデータを残すなどし、対応できる体制づくりを進めている。

 能登所長は「高濃度乳房は病気ではなく体質。がんになりやすいということでは決してない」とした上で「まずは月1回の自己触診と、マンモの定期検診をしっかり行ってほしい」と強調。「検査方法について不安な場合は、センターに相談してほしい」と呼び掛けている。

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