エコタツから星空見よう

 雲仙市の雲仙温泉街にある旧八万地獄で来月から、地熱を利用したこたつに入って星空を楽しむ「ナイトエコタツ ユニークツアー」が始まる。関係者約20人が12日夜、同地獄で最終調整を行った。

 「エコタツ」とは、同地獄の石畳の上にテーブルと布団だけのこたつを設置し、電源を使わず地熱で温まる。同温泉街の若手でつくる「雲仙青年観光会」が2011年から毎年冬に実施し、暖を取る観光客の人気を集めていた。

 今回は星空も一緒に楽しんでもらおうと、観光まちづくり会社「雲仙みらいかたる」(七條彰宣社長)と協力して夜間の星空ガイド付きツアーを初企画。夜の通年イベントとして定着させ、宿泊客増加につなげたい考えだ。

 12日夜、関係者が同地獄でエコタツの設置場所、ガイドの説明時間などを調整。双眼鏡を使ってどの程度まで星がはっきり見えるかなどを確認した。同地獄は、むき出しの白い岩肌が月面のようにも見え、七條社長は「月から星を眺めているような雰囲気も楽しみながら、雲仙ならではの地熱を感じてほしい」と話した。

 同ツアーは10月から毎週土曜の午後8時と9時に開催(他のイベント開催期間を除く)。定員30人。雨天中止。参加費は大人2千円(ペア3千円)、小学生千円、未就学児無料。同温泉街の各宿泊施設で申し込む。

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