八百津町が性別欄撤廃の方針 印鑑証明書

意見書を受けLGBTに配慮
 出生時の性と自身の認識する性が一致しない「トランスジェンダー」の男性(31)=岐阜県加茂郡八百津町=と、性的少数者(LGBT)の支援団体「レインボーなごや」(名古屋市)の代表らが13日、八百津町に対し、印鑑登録証明書から性別欄をなくすよう求める意見書を提出した。受け取った金子政則町長は「人道のまち。すぐにはできないが進めていく」と答え、性別欄をなくす方針を明らかにした。総務省によると、2015年6月時点で、県内で性別欄のない印鑑登録証明書を発行する自治体はない。

 男性は、戸籍上は男性だが、3年前から女性として生活してきた。今年8月、業者と契約するために町役場で印鑑登録証明書を取り寄せたところ、性別欄に「男性」と記載されていた。業者の担当者に証明書を提出する際、「微妙な空気が流れた。すごく嫌だった」と振り返る。

 同省によると、15年6月時点で全国約1740自治体のうち、印鑑登録証明書に性別欄がないのは198、性別を記載するかどうかを本人の意向に委ねているのが2。県内は全自治体が性別を記載していた。

 性同一性障害など性的少数者に配慮する動きの高まりを受け、同省は16年12月に「性別記載欄を省略することは可能」との通知を全国の自治体に出した。

 八百津町は今後、印鑑に関する条例の改正と情報システムの変更をする。

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八百津町の印鑑登録証明書

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