三井住友建設、高効率のスクライム工法が海外で初適用

パイプラックの施工に

 三井住友建設はこのほど、マレーシアでの石油精製・石油化学プラントの建設プロジェクトで、パイプラックの施工にフルプレキャストコンクリート(スクライム)工法を海外初適用した。約3倍の施工生産性向上による労務費などの削減で、コスト差を生じさせることなく高効率化を実現した。

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竣工状況

 本工事は全23工区、敷地面積28平方キロメートルで構成される石油精製・石油化学プラントの建設プロジェクト。同社はその1工区のプラント施設におけるパイプラックの施工を担当した。パーム林が一帯に植林されていた地方の農業地域を石油資源用に転換された場所で、電気・水道・物流網が未整備だったため主要資材を100キロメートル以上離れた都市から陸送し、コンクリートも専用プラントを新設して供給を受ける必要があった。

 そこで同社は国内で主に超高層集合住宅向けに技術開発を進め、豊富な実績を持つプレキャスト部材を用いたスクライム工法を海外パイプラック施設向けに再構築。部材を既存のマレーシア国内にある工場で製造して適用することを提案した。現場打ちコンクリートのないフルプレキャスト工法や、高所作業車での施工による完全無足場工法などの採用により材料コストの増加に関わらずコスト差を生じさせることなく高効率化を実現した。

 同社は国内のRC構造建物で工期短縮や高品質、経済性、高い施工性を実現する手法として、現場打ちコンクリートではなくプレキャストコンクリート部材を用いたスクライム工法の技術開発と適用を進めてきた。海外での建設分野におけるプレキャスト部材を用いたスクライム工法の初適用により、地理的制約や施工技能者のレベル、文化の違いなどのある海外のコンクリート構造物の建設に幅広く対応していく方針。

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