九州商船 新船2隻導入

 九州商船(長崎市)は14日、佐世保と上五島を結ぶ新造の高速船を2018年7月、新造のフェリーを19年4月に就航させることを正式発表した。高速船は2隻体制となり、増便や直行便の設定など利便性の高いダイヤ編成が可能となる。

 同社によると、高速船は10月起工、18年6月進水予定で、建造費約5億4千万円。佐世保と有川、小値賀、宇久平を結ぶ既存の「シークイーン」(115トン)と同規模の約120トン。旅客定員は同数の140人。就航後、既存のシークイーンが佐世保と小値賀、宇久平を主に結び、新船が有川を結ぶ予定という。

 フェリーは老朽化した既存船「なるしお」(1987年建造、645トン)の後継となる。2018年8月起工し、同年12月進水予定。建造費は約21億円。約1400トンと、なるしおの約2倍に大型化し、旅客定員も32人多い432人。高齢者、身体障害者の負担や不便を軽減するため、通路幅の拡張やエレベーター設置などバリアフリーに対応する。新船就航後、なるしおは海外へ売却予定。

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