教育分野でも交流 リトアニアの五輪関係者視察 平塚

 2020年の東京五輪・パラリンピックで事前キャンプを平塚市内で行う北欧リトアニアのカウナス市から教育関係者ら8人が来日し、市内の関連施設を視察している。14日は市立港小学校(同市夕陽ケ丘)などを訪れ、校内施設見学とパラリンピック競技のボッチャを体験した。

 総合学習の一環でボッチャに挑戦した5年生約60人と一緒に、ラサ・シュナプスティエネ副市長らが参加。コート上の目標球により近づけた方が勝者になる戦略性の高い競技に悪戦苦闘し、懸命に練習する姿も見られた。

 書道の授業では飛び入りで体験を申し出る一幕も。子どもたちから指導を受けながら、自分の名前を片仮名で書き上げていた。

 ラサ副市長は「リトアニアでは学校の掃除は業者任せ。金銭面だけでなく片付けの習慣を学ぶ機会を失っているかもしれない」と視察の成果を挙げた。また「点字ブロックや自転車通行帯など日本の素晴らしさを持ち帰って伝えたい。教育関係や健康面での交流を平塚市と深めていきたい」と話していた。

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