米軍機が訓練中不具合 片側プロペラ停止で着陸、厚木基地

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)で5年ぶりに行われた陸上空母離着陸訓練(FCLP)の通告期間中の5日、米空母艦載機のE2D早期警戒機がエンジンに不具合を起こし、片側のプロペラが停止した状態で厚木基地(大和、綾瀬市)周辺を飛行し、滑走路に着陸していたことが18日、分かった。米側はトラブルでパイロットが片側のエンジンを停止させたと説明。民間機の場合は「重大インシデント」認定の可能性もある。日米地位協定に基づく特例法で米軍機は報告義務を定めた航空法の条文適用が除外され、今回の事態は国土交通省に報告されていない。

 E2Dは機体上部に円盤状の高性能レーダーを備え、二つのプロペラで飛行し、警戒監視を担う。厚木基地周辺上空を旋回し、着陸体勢に入っていた5日午後2時51分時点で右側のプロペラが止まり、そのまま着陸していた。

© 株式会社神奈川新聞社