【きらり女性・信越地区の鉄鋼関連企業】〈サトコウ・三和鉄骨工場の検査チーム〉几帳面、繊細、誠実さがマッチ

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 サトコウ(本社・上越市、社長・佐藤憲二氏)の三和鉄骨工場にこのほど女性3人の検査チームが誕生した。いずれも異業種から鉄骨製作現場に入った面々。最初は製作物の大きさに驚きながらもチームワークで丁寧なチェックを心掛け、社内や工事担当のゼネコンから高評価を得ている。

 同社では採用難の時代が2、3年続き忙しい状況が続いていた。1、2人では心細いだろうと同時に3人を採用。「入社から半年経ち工場全体が明るくなり、男性社員も活発な雰囲気が出てきた」と掛川寛建設部取締役部長は効果を実感している。

 佐藤社長は「女性活躍の構想をあたため、念願かなった。女性の几帳面な、まじめで繊細さが根気のいる仕事にふさわしい。検査チームは品質確認し出荷する会社にとっても重要。一生懸命で誠実な部分がマッチしている。今後も幅広く人材を求めていきたい」と語る。

検査チームの3人

 12月入社の佐藤さんは梁検査を担当。前職は精密機器の検査。「鉄骨製品が大きく最初は自分にできるのかと不安があった」という。

 12月入社で超音波検査担当の古川さんは「超音波検査の学科試験を受けさせてもらい、11月に本(実技)試験を受験予定」という。本人は先輩に聞いてばかりと謙遜するが、上司からは大変覚えが良いと評価される。

 田中さんは今春、新潟県運営のテクノスクールの溶接課を卒業と共に入社。同所で半自動溶接の資格を取得し、今は着々と建築鉄骨製品技術者の資格取得に向けて準備中だ。

 「テクノスクール内で溶接の魅力にはまった」と田中さん。製造にも興味あったが、検査はとても重要な役割と聞かされた。「最終的に検査で製造が一生懸命作ったものを見逃してしまってはもったいない」という。

 元々塗装業を行っていたが、一時親御さんの勧めで介護福祉士に携わり3年の実務を経験。その後、溶接をやりたいと親御さんを再説得した。

 同社にはテクノスクール時代、就職活動期の2度見学に訪れている。当初、鉄骨業に暗いイメージがあったというが「同社は整理整頓がしっかりして配線もきちんとし、目を見て挨拶していただいたことから一番印象が良かった」と振り返る。

 佐藤社長は「それぞれ、実務経験があり他の職を経験した女性でもできる」と強調する。

 「図面が分かるようになった時、面白くなり、やりがいができた」と佐藤さん。

 上司(掛川寛建設部取締役部長)は「ある大型物件ではミスなく現場に行く誤作が1つもなかった。近々に彼女たちが携わった鉄骨工事の現場を訪問する機会を作りたい。図面と現場を見比べ、新たにやりがいを感じて欲しい」「一番の効果は工場が明るくなったこと。製造の方と互いに気をつけて丁寧な検査で見逃しが少なくなったことが大きな改善点」と語る。

 3人に抱負を聞いた。

 佐藤さんは「いずれ全部1人で検査できるように。今はゆっくりでも正確な検査を心がけ、自然にスピードアップしていきたい」。

 古川さんは「1人でできるようになりたい。早く自信を持ってできるようになりたい」。

 田中さんは「製造が忙しい時はグラインダーによる製品手直しなど、マルチな検査員になることが最終目標」と頼もしい。