知事、議会で去就明言せず

 定例県議会は19日、一般質問が始まり、4人が登壇。議員からは任期満了まで半年を切った中村法道知事の今後の去就に関して、言質を引き出そうとする質問が相次いだ。一方、知事は「最終的な判断を出すには至っていない状況」などと従来通りの答弁を繰り返した。

 トップバッターを務めた西川克己議員(自民・県民会議)は、限られた財源を細やかに予算配分してきたと、知事の2期7年半を評価。その上で「県民誰もが3選を所望している。『出馬する意向はあるが、表明は後日にします』と言ってほしい」と迫り、再質問でも「本当に頑張っておられる。知事に(次も)やってほしい」と畳み掛けた。

 再三の"ラブコール"にも知事は「できるだけ早く結論を出したい」と述べるにとどめた。

 人口減少など本県の課題を挙げながら、進退を尋ねたのは坂本智徳議員(自民)と吉村庄二議員(改革21)。吉村議員は「責任を持って課題を達成させるには期間が必要」と、行政運営の継続を求めた。

 坂本議員は「残された任期中に課題解決できるのか。3期目に向かって準備を急ぎ、成果を出さないといけないのでは」と問い掛けた。これに知事は「成果を出すには一定の期間が必要だと思うが、残された期間に一歩でも半歩でも前に進めたい」と明言を避けた。

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