向井理が関東一の色男に 舞台「髑髏城の七人シーズン 風」

 横浜市出身の俳優向井理(35)が出演する舞台「髑髏城(どくろじょう)の七人 シーズン風」が、「IHIステージアラウンド東京」(東京都江東区)で始まった。今作で「劇団☆新感線」に初参加した向井は、「いままで見たことのない演出、効果、アクション。とにかく、見どころ満載です。(全方位に客席が回転する会場のように)360度すべてお楽しみください」とPRしている。

 舞台「髑髏城の七人」は、「劇団☆新感線」が1990年に古田新太主演で初演され、以降7年ごとに上演されている人気作。ことしは3月から、1年3カ月をかけて、キャスト、脚本、演出を変えて「花」「鳥」「風」「月」「極」の5バージョンを展開し、小栗旬、阿部サダヲが主演を務めた。

 物語は、織田信長の暗殺から数年がたち、豊臣秀吉の支配が届いていない関東が舞台。「風」では、松山ケンイチが主人公・捨之介とその敵役・天魔王の2役を務める。両者は同じ顔をした“信長の影武者”という設定は、13年ぶりの復活となる。

 向井は、関東一の色男・無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)として、極楽太夫に扮(ふん)した田中麗奈とともに、向界の里を守る男を演じる。透ける紗(しゃ)の着物をまとい、舞台を縦横無尽に使った殺陣など、見どころが満載だ。11月3日まで。

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