FIA、2019年に『インターナショナルF3』を創設へ。F1〜F4のピラミッド形成狙う

 FIA国際自動車連盟は9月21日、ワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)のなかで、2019年から『FIAインターナショナルF3』を創設する方向で取り組んでいると発表した。また、一方でF3の地域選手権についても発表がされている。

 現在主要なF3シリーズとしてはFIAヨーロピアンF3、全日本F3選手権等があるが、FIAではフォーミュラのピラミッド構造をカートからF4、F3、F2、そしてF1と形成するべく、インターナショナルF3を2019年に創設する方向で取り組んでいるという。

 21日、WMSCのなかで発表されたシリーズのコンセプトは下記のとおりだ。

・グリッドは24台(8チーム3台ずつ)
・1イベント2レースで、9〜10イベントを開催
・シングルメイクのエンジン、シャシー、タイヤ
・高レベルの安全機能を組み込んだ完全に新しいシャシー
・エンジン出力は350馬力
・規定された限定日数のテスト

 今後、WMSCではFIAインターナショナルF3に向け、下記の項目について3回のヒアリングを行うとしている。

・シャシーメーカーの選定
・エンジンプロバイダの選定
・プロモーターの指定(候補のプロモーターはシャシー、エンジンの提案を行うことができる)

 上記の項目を見ると、おそらく現行のFIAヨーロピアンF3がインターナショナルF3に変化することが予想される。一方で、ヨーロピアンF3では2社が参戦しているエンジンや、インターナショナルとなることで開催地にも変化があることも予想される。

 またWMSCでは、各地域で行われているF4と、インターナショナルF3の間の中間のシリーズとして、FIAの認可を受けたF3地域選手権を開催するとしている。これはFIA F4と同様のモデルとして、各国のASNが国際シリーズとして運営できる。

 F3地域選手権のコンセプトとしては、FIAによって公認された複数のメーカーのシャシー、およびエンジンが使用可能。各選手権はFIA F4同様にエンジン、シャシー、タイヤのワンメイクが特徴とされているが、ASNやプロモーターは自由に代替フォーマットを提案することができるという。なお、地域選手権では220〜240馬力の市販ベースのエンジン(ターボ装着の可能性含む)とされている。

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