触って実感、乳がん検診身近に 横浜で啓発

 乳がんの早期発見や治療の重要性を訴えるキャンペーンが23日、横浜市中区の横浜公園で開かれた。県予防医学協会(同区)に事務局を置く「ピンクリボンかながわ」の主催で9回目。パレードやマンモグラフィー車の展示など多彩な催しを通じて、検診の定期的な受診を呼び掛けた。

 乳房の模型を使った触診体験コーナーには幅広い世代の女性が訪れ、しこりに触れたときの感覚を確かめていた。「ピンクリボン運動の知名度向上に加え、有名人が相次いで闘病生活を打ち明けたこともあり、自己触診に対する関心が高まっている」と担当者。

 ピンクリボンかながわの代表で、湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子さんは会場で「日本では乳がんで命を落とす人が年々増えている。検査は簡単で、早く見つければ命を守ることができる」と説明し、女性たちの健康を願った。

 キャンペーンにちなみ、県庁本庁舎や横浜マリンタワーなど市内7施設をピンク色に照らすライトアップも、24日まで行われる。

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