「子どもが一緒に寝てるのに、どうやってHをしたらいいの?」というみんなのお悩み
日本のカップルの4割がセックスレスといわれる「セックスレス大国」ニッポン。
特に夫婦間においては、子どものできた後の数年間が、将来にわたってセックスし続ける夫婦になるかセックスレス夫婦になるかの大きなターニングポイントになります。
産後、妻のホルモンバランスの変化、立ち合い出産による夫の性欲減退、夫婦が「男性・女性」ではなく「父親・母親」になってしまう意識の変化、子育ての疲労や多忙さ、子どもができたことによる生活リズムの変化……など夫婦の心と体の様々な要因が挙げられます。
しかし、そのほかにも注目すべき原因があります。
それは欧米とは違う、日本独特の事情、「住宅環境」と「添い寝の習慣」です。
実際、「子どもが一緒に寝ているのに、どうやってしたらいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、特にこの2つに絞って、セックスレスになる原因と対策を考えてみましょう。
子どもと一緒に寝ていますか?
お子さんをお持ちの皆様、お子さんが何歳ぐらいまで添い寝をされていましたか? あるいは「添い寝」ではないけれど、「川の字」の形で、夫婦と子どもがみんなで一緒に寝る就寝スタイルですか?
欧米では子どもがかなり小さいうちから子ども部屋に1人で寝かせ、夫婦は主寝室で寝る、というやり方が一般的です。一方、日本ではお子さんと母親、または両親が一緒に就寝することが多く見られます。
一緒に寝た方が、お子さんの情緒が安定する、何か変化があってもすぐに気付ける、などの声もありますが、実際のところは「親子が別々で寝る十分なスペースがないから」という住宅環境の理由が大きいのかもしれません。
添い寝で犠牲になるのは「夫婦の夜の生活」
時折、「子どもが寝ていても構わずやっちゃいます」という豪快なカップルの例をうかがいますが、やはり、激しく動かないようにするとか、声を出さないようにするとか、それなりの制約が出てきます。
「いつ子どもが目覚めるかわからない」というスリルが「刺激的で萌える」という男性もいるようですが、やはり、「気になって、なかなかセックスに集中できない」という女性も少なくありません。
そうなると、多くのカップルが「せっかくやる気があってもセックスができない」、という環境に陥りがちです。
ではこのような状況をどのように解決するのでしょうか?
お子さんの成長段階や住まいの間取りによって、さまざまな工夫が考えられますが、参考になりそうな先輩カップルたちの声を集めてみました。
子どもがいても楽しむ方法:その1
対策の1つ目は「子どもが寝たらどこか別の部屋に移動してする」方法。新生児のころは、まとまって寝ない子もいますが、少し大きくなれば眠りも深くなり、まとまってきます。子どもが寝付いたところで別の部屋に移動し、そこでセックスをしてまた元に戻って寝る。というパターンです。
移動先は住まいの間取りによって様々。
「夫婦の部屋」「和室」などで、ソファーの上や予備の寝具を使って、あるいは畳のままで……という声が多かったです。また、台所やお風呂場などで、そのシチュエーションを生かして、新しい体位やプレイを試してみるというカップルもいました。
「声を出さないようにわざと口元を覆ってみる」「敢えて、最低限しか服を脱がずにやってみる」
など、制約を逆手にとって楽しむというセックスで盛り上がるようです。
特にお風呂場は、「ある程度防音性がある」「水を使って楽しめる」「鍵がかかる」「万が一子どもに気づかれても『パパとママで一緒にお風呂に入っていたのよ~♪』とごまかせる」などの理由で、「安心して楽しめる」という声が多く聞かれました。
子どもがいてもセックスを楽しむ方法:その2
対策の2つ目は「子どもがいない日中を狙う」という方法。子どもが少し大きくなって、友達や祖父母の家に遊びに行く、習い事をするなど、行動範囲が広がってきた時に、日中の子どもが不在の時間を狙ってセックスを楽しむ例が見られました。
小学生になると土曜に学校があったり、サッカークラブに行ったり、など家を空ける時間ができますので、夫婦とも土曜休みであれば、ゆっくりH ができます。夫婦だけなら、気兼ねなしに声を出しても大丈夫ですね。
子どもがいてもセックスを楽しむ方法:その3
対策の3つ目は「ラブホを利用」という方法。実家や友達でなくても、子どもを時間単位で預かってくれる「一時預かり」の施設はたくさんあります。
あるいは自治体などで「ファミリーサポート」の制度があるところは、近所に住むベビーシッターさんを低料金で利用することができます。シッターさんの家に預けるか、自宅に来てもらうことも可能なので、その間に夫婦は、ラブホなどでしっかり楽しむという作戦です。
「そのために子どもを預けるということに抵抗を感じる」という声もありますが、欧米では夫婦水入らずで食事や観劇などに出かけるためにシッターを雇うのは当たり前。夫婦のセックスだって、2人が水入らずで楽しむ貴重な時間です。
ぜひ、引け目を感じることなく、堂々と「2人で楽しむ時間」を作ることをお勧めします。
いろいろなアイデアを書きましたが、大事なことは、子どもが生まれても夫婦のセックスを含めたコミュニケーションを大事にしようとする姿勢。また、「パパ・ママ」でなく「男女」でいようとする気持ちや努力です。
やがて子どもが大きくなり、十分に夫婦の時間が取れるようになった時に、「すでにセックスレスカップルになっていた」のでは手遅れ。そうならないよう、ぜひ「逆境を利用して、制約をむしろ楽しむ」スタンスで、夫婦のセックスを大事にしてくださいね。