平櫛田中の書を県警察学校に寄贈

 井原市出身の彫刻家で文化勲章受章者・平櫛田中(1872〜1979年)が好んだ言葉「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」をしたためた田中の書が、孫の平櫛弘子さん(76)=東京都小平市=から岡山県警察学校(岡山市北区玉柏)に寄贈された。玄関ロビーに飾られ、入校生の士気を鼓舞している。

 書は力強い筆致が特徴で縦34センチ、幅137センチ。「己酉(つちのととり)」の添え書きがあり1969年、数え年で98歳の作品とみられる。

 井原市立田中美術館(同市井原町)で今春開催された竹工芸の特別展を訪ねた三村邦彦学校長が、会場に駆け付けていた弘子さんに「警察官一人一人にこの言葉のような気概を持たせたい」と伝え、弘子さんが直筆の書の寄贈を提案。自宅で保管していた作品を額装した。

 感謝の気持ちを伝えようと、三村学校長は今月14日、井原市を訪れていた弘子さんと市民会館(同市井原町)で面会。「秋の卒業式や入校式で早速紹介したい」と述べ、弘子さんは「入校生が田中の生きざまを知ることでしっかりした考えを持つ助けになれば」と話した。

あなたにおすすめ