別府観光でシニア、健康に アカデミア実行委

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鉄輪地区のまち歩きを楽しむモニターツアーの参加者ら=25日、別府市
健康チェックを受けるモニターの男性

 官民でつくる別府ONSENアカデミア実行委員会は、健康増進をテーマにした新規ツアーの開発を進めている。活動的な60~70代のシニア層をターゲットに、温泉入浴と健康的な食事、適度な運動を組み合わせた長期滞在型のプランを考案。現代版の湯治として旅行商品化を目指す。

 別府市は9月下旬から10月中旬に、4泊5日のモニターツアーを実施する。別府への観光客が多い福岡県をはじめ、関西、四国地方などの10組・20人を招待。鉄輪地区の温泉宿に泊まり、日中は観光地のウオーキングや、温泉プールでの水中運動などで体を動かす。食事は別府大学と別府溝部学園短大がレシピを担当したヘルシーな地獄蒸し料理を自炊する。宿での入浴のほか、別府海浜砂湯などの温泉体験も組み込んでいる。

 市医師会や九州大学病院別府病院の協力で、初日と最終日に健康状態をチェック。血液や唾液中のストレスの指標となる物質を計測し、健康増進への効果を調べる。満足度のアンケートも実施し、11月に開催する別府ONSENアカデミアで検証結果を発表する。

 25日に始まったモニターツアー第1弾には3組・6人が参加。健康診断の後、市観光協会の安波照夫専務理事の案内で鉄輪のまち歩きに出発した。友人同士で参加した福岡県新宮町の井上いささん(65)、同県粕屋町の吉武裕美子さん(65)は「別府にはよく来ているが湯治は久しぶり。宿や地獄蒸し料理も今風になっているようで、楽しみです」と話していた。

 市観光戦略部の伊藤慶典参事は「課題となっている平日の宿泊客を増やすため、魅力的な長期滞在プランが欠かせない。自由になる時間が多いシニア世代に向けて、別府観光の新しいスタイルを提案していきたい」と話している。

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