伊藤忠丸紅鉄鋼、ベルギー鉄鋼商社へ出資 アフリカ向けなどで連携

 伊藤忠丸紅鉄鋼(MISI)は、ベルギーの鉄鋼商社、スチールフォース(本社・アントワープ)へ出資した。出資比率は5%程度と見られる。スチールフォースは欧州域内だけでなくアフリカなど世界各地に拠点があり、MISIが強みとするアフリカ向けの鉄鋼貿易などで連携を探っていく。

 スチールフォースは1974年にプロマテックスの社名で創業し、欧州やアフリカ、中南米で取引を拡大。06年にフェロメックスなどグループ会社を統合して今の社名となった。

 特にアフリカではケニアやナイジェリアといった英語圏だけでなく、コンゴ民主共和国やコートジボワール、ブルキナファソ、マリといったフランス語圏が多い西アフリカにも強い。MISIもこれら地域に商権を持ち日本から熱延コイルなどを輸出しており、スチールフォースの歴史的な地盤や金融ネットワークなどの活用を視野に入れている。

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