北条氏一族ゆかりの品600点 1日から小田原城で特別展

 主に関東地方に所蔵されている小田原北条氏一族ゆかりの品々を集めた特別展が10月1日から、小田原城天守閣(小田原市城内)で開かれる。武具や陶磁器、かわらけなど、600点以上を紹介する。

 同市と北条五代ゆかりの東京都八王子市、埼玉県寄居町が昨年10月、姉妹都市盟約を締結。これを記念し、小田原城や支城などから出土した資料を通じ、群雄割拠の戦国時代でも争うことなく、長く関東一円を治めた小田原北条氏一族の絆を知ってもらおうと企画された。

 特別展では、八つの城から出土した資料などを展示。埼玉県の指定重要文化財「三十二間筋兜」(椋神社所蔵)は、4代当主・氏政の弟・氏邦が着用し、奉納したといわれる。内部に「相州住」などの銘があることから、小田原でつくられたとみられる。また氏邦らの家臣所用で、現存するものが少ない甲冑(かっちゅう)「五枚胴具足」も2点展示する。

 特別展は12月24日まで(12月13日のみ休館)。開館時間は午前9時〜午後5時。入館料は高校生以上500円、小中学生200円。関連事業として11、12月に講演会を行う。問い合わせは、小田原城総合管理事務所電話0465(23)1373。

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