日建リース工業、低コスト農業ビニールハウスのレンタル開始 骨組みに単管使用、高耐候性実現

 軽仮設リース業最大手の日建リース工業(本社・東京都千代田区、社長・関山正勝氏)は今月から、自社で開発した低コストの農業用ビニールハウス「48ストロングハウス」のレンタル事業を開始した。足場材の単管パイプを骨組に使用して高い耐候性を実現。既存農家の気象災害によるリスク軽減ニーズ、レンタル用資材活用によるコスト面のメリットから、新規農業参入者向けなどで拡販を図る。

レンタルを開始した農業用ビニールハウス

 「48ストロングハウス」は、既存の農業用ハウスよりも太い口径48・6ミリの単管パイプを骨組に使用。台風や雪に強い。コンクリートの基礎工事が不要で、業界初のレンタルサービスにより月々の支払いで設置ができる(別途初月支払いの費用あり)。期間中の途中解約でも解約金は発生しない。灌水、換気・カーテンシステム、冷暖房設備などもオプションで設置可能(別途料金)。

 スパンピッチが0・5メートルと1メートルの2種類をラインアップ。1メートルピッチでも風速31メートル、積雪量も1平方メートル当たり50キログラムまで耐えることができ、通常のパイプハウス以上の強度を保持している。

単管で組んだ骨組み

 高い耐候性ハウスを同社の各種レンタル事業のノウハウを生かして提供。既存農家の台風や積雪など気象災害による経営リスクの低減、新規農業参入者の初期設備投資費用抑制などに貢献していく。

 今後、より広いニーズに応えるため大型間口ハウスの開発や付帯補償体制の整備など商品・サービスのラインアップを拡充。一部、販売にも対応し、年間100棟のレンタル、販売を目指す。

新型ビニールハウス/農業系展示会に出展

 日建リース工業は、10月4~6日に東京・有明で開催されるアグロ・イノベーション2017、10月11~13日に千葉の幕張メッセで開催される第7回農業ワールド(農業資材XEPO)に、自社で開発した新型農業ビニールハウス「48ストロングハウス」を出展する。

 両展示会では、48ストロングハウスのほか、これまで10万枚以上の流通実績がある加工・業務用野菜メッシュボックスパレットなど、同社の既存取扱いアイテムも出展。農業分野への取り組みを紹介する。

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