古河ユニック、小型トラック搭載型クレーンを刷新

 古河機械金属は5日、中核事業会社の古河ユニックが、小型トラック向けのトラック搭載型「ユニッククレーン」をフルモデルチェンジし、同日から販売を開始したと発表した。昨年にフルモデルチェンジした中型トラック搭載型クレーン「G―FORCEシリーズ」の小型トラック版で、安心を追求したさまざまな機能を追加した。年間販売目標は3千台(中型・小型トラック向け合計)。

 フルモデルチェンジした小型トラック向け「G―FORCEシリーズ」には、正確な吊り荷重が確認できる「デジタル式荷重計」を全機種に標準装備。従来の油圧式荷重計で不可能だった吊り荷重の常時表示を可能にし、誰でも簡単かつ安全に作業できる範囲を把握でき、過負荷によるクレーンの折損や転倒事故を防ぐことができる。

 また、フックの巻き過ぎによるワイヤー切断を防止する「巻過自動停止装置」、ブームなどの格納忘れによる走行事故を防止する「ブーム・アウトリガ未格納警報装置」も全機種に標準装備した。

 一方、優れた連動操作性が好評の「連動ラジコン」、「連動ラジコンJOY」を進化させた「液晶ラジコン」、「液晶ラジコンJOY」も新たにラインアップに加えた。従来、上位モデルでのみ表示していた吊り荷重を、すべての液晶ラジコンで標準仕様として表示し、車両から離れた場所でも吊り荷重を液晶モニターで確認しながら作業できる。

 さらに、過積載による事故防止に役立つ「吊り荷重の積算表示機能」などを搭載したほか、制御性能、環境性能も進化し、運転手の安全だけでなく、荷主や運送業経営者の安全管理、作業効率の大幅な向上、作業者への環境負荷の軽減なども実現した。

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