小泉八雲旧居が全面再開 地震の復旧工事完了

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復旧工事を終え、全面再開した小泉八雲熊本旧居=6日、熊本市中央区

 熊本地震で被災した熊本市中央区安政町の小泉八雲熊本旧居の復旧工事が完了し、6日、全面再開した。地震で建物に被害を受け、庭園など一部のみが公開されていた。

 八雲(ラフカディオ・ハーン)は熊本大の前身、旧制五高の教師として1891年から約3年間、熊本に暮らした。同旧居は最初の1年間住んだ家で、1961年に手取本町から現在地に移築復元され、市有形文化財に指定されている。

 同旧居は地震で壁などに複数のひびが入ったほか、屋根を支える部材が割れ、神棚が落下するなどの被害があり、地震直後から閉館。昨年9月、庭園と玄関先の1部屋のみを公開していた。復旧工事費は約154万円。

 坂本弘敏館長(70)は「123年前のこの日、八雲は熊本をたち、英字新聞で働くため、神戸に向かった。再出発を切るにふさわしい日。改めて、多くの人に来館してほしい」と呼び掛ける。

 入館無料。全面再開を記念し、同旧居保存会が複製した五高時代の卒業試験「八雲自筆試験問題」を先着500人に無料配布する。(酒森希)

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