トピック高校野球

沖尚10年ぶり優勝 沖縄県秋季高校野球

 高校野球の第67回沖縄県秋季大会最終日は8日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで決勝を行い、沖縄尚学が4―1で興南を振り切り10年ぶり7度目の優勝を果たした。

 沖尚は初回、スクイズで1点を先制した。その裏、興南にソロ本塁打を放たれ、試合は振り出しに戻った。

 その後沖尚は四回に普久原琳の犠飛で1点を追加し、九回は2死から知念大成、普久原、高良魁の連続長打で2点を追加して突き放した。沖尚の知念は準決勝に続き、完投した。

 沖尚と興南は県勢3年ぶりの選抜出場切符を目指し、九州大会(21~26日、宮崎県)に県代表として出場する。

◆最終盤、振り抜き3連打

 「新しい野球をしていく」と臨んだ決勝戦。沖尚ナインは比嘉公也監督の「空振りしてもいいから、振り切って攻めよう」という言葉に呼応するように、積極的な攻めの姿勢を貫いた。これまで打撃の弱さや残塁の多さが課題だった。緊迫した2―1の九回には2死から鮮やかな3連続長打で2点を追加。10年ぶりの頂点に登り詰めた。「点を取って勝つ土台が出来上がってきたことを示した。九州につなげたい」(比嘉監督)と、手応えをつかんだ試合となった。

 初回から試合は動いた。2番深川蓮が右中間へ三塁打を放ち、3番池間大智主将がスクイズを決めて先制。1―1の四回1死一、三塁には普久原琳が「どういう形でも1点を確実に取る」と打席に立つ。外野への犠飛で追加点を挙げた。

 1点差のまま迎えた九回。好投してきた知念大成が2死から打席に立った。「一発を狙ったが、当たらなくて恥ずかしかった」と振り返りながらも、フルカウントの7球目を強振。左翼線に伸びる二塁打となった。次打者は七回に盗塁も決めるなど気を吐いた普久原。「絶対に返す」と右翼線に適時三塁打を放ち、続く高良魁も「一発で仕留める」と振り抜いた。全員が高めに浮いた球を逃さず捉えて畳み掛け、比嘉監督も「最終回のような攻撃ができれば勝てる」とたたえた。

 「守りで勝ってきたが、九州はそれだけでは勝てない」と口酸っぱく繰り返す指揮官。チーム一丸、攻めの姿勢で選抜を目指す。(崎原有希)

※注:高良魁の「高」は旧字体

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