神鋼の品質偽装問題、流通から「信頼低下」懸念の声

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 神戸製鋼所がアルミ・銅製品の一部を品質偽装して出荷していたと8日に発表したことを受け、3連休明けの10日には流通・問屋へも材料納入先からの問い合わせが相次いでいる。厚板などの店売り向け材料では問題がないというものの、顧客への説明に追われている扱い筋からは、神鋼材の信頼低下を懸念する声が上がっている。

 アルミ圧延品、伸銅品の品質偽装は神鋼が個別に交わした品質契約部分で確認されている一方で、店売り流通が扱う高精度厚板「アルジェイド」、「アルハイス」や一般厚板、丸棒などについては現時点で問題がないとされている。しかしながら、神鋼材のブランドイメージが著しく毀損されたことで、神鋼材をメーンに扱う流通からは「朝から問題がないと確認されている部分についても問い合わせが来ている。明日以降も顧客対応が続きそうだ」(大手流通筋)との声が聞かれた。

 また、神鋼の材料をヒモ付きで加工会社に提供している別の流通は「今のところ情報を確認している最中だが、問題がさらに拡大した場合、品質認証に時間をかけてでも他社材に移管されてしまう可能性もある」といい、今後の販売に影響が出る可能性を否定しなかった。