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「よへほエクサ」評判上々 灯籠踊りのリズム活用

エクササイズを初めて体験する市民ら。片足で立つ「膝上げ」の動きなどに取り組んだ=山鹿市
座って行う「山鹿とうろうエクササイズ」の動きを写真付きで説明したパンフレット

 山鹿灯籠踊りで使われる民謡「よへほ節」に合わせてゆっくり体を動かし、筋力を強化する「山鹿とうろうエクササイズ」が9日、熊本県山鹿市で開かれた健康づくりフォーラムでお披露目された。県山鹿保健所が企画した運動プログラム。「慣れ親しんだ曲なので、動きが覚えやすい」と市民の評価は上々だった。

 「両手で握ったタオルを前に突き出し、ゆっくり、スクワットをしましょう」。山鹿市総合体育館に、健康運動指導士、冨島ちほ子さん(55)=熊本市=の声が響いた。

 会場に流れる「よへほ節」に合わせ、高齢者や親子連れなど約200人が見よう見まねでエクササイズに取り組んだ。6分半の曲の間にタオルを使いながら、太ももの筋肉を鍛えるスクワット、片足で立つ膝上げ、前腕を強化するタオル絞り、肩周りの柔軟性を高める動きなどを繰り返す。

 考案したのは、冨島さんと、同じ健康運動指導士の中嶋朋子さん(48)=熊本市、熊本大の都竹[つづく]茂樹教授(51)=教授システム学研究センター=の3人。「筋力に合わせ、無理をせずに、幅広い年齢層が取り組んでほしい」とことし3月、立って行うメニューと椅子に座って行うメニューの2種類を用意した。

 医師でもある都竹教授は、加齢や運動不足が病気の発症に及ぼす影響を研究。「高齢者に筋力トレーニングを続けてもらった結果、しなかった人より医療費負担の増加が年に10万円抑制できたデータもある」と話す。

 山鹿保健所は、エクササイズの動きを写真付きで説明したパンフレットを7千部作製。8月から福祉施設やスポーツクラブなどに配り、普及に努めている。

 一般市民への披露は、この日が初めて。山鹿市鹿本町の田中美千代さん(74)は「よへほ節は、体に染み付いているので、体が自然と動いた。腕や太ももに効いていますよ」と、早くも効果を実感していた。

 楽しそうに取り組む市民の姿を見届けた、健康運動指導士の中嶋さんは「祭りで千人の女性が金[かな]灯籠を頭に載せて踊る『よへほ節』は知っている人が多い。山鹿市外でも、このエクササイズを広めていきたい」と力を込めた。(潮崎知博)

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