JOGMEC、北海道で大学生対象にエコツアー

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、先月29日に幌別硫黄鉱山・坑廃水処理施設(北海道)などで大学生らを対象としたエコツアーを開催した。資源開発と環境保全の重要性や同鉱山の歴史などについて学べる講演や坑廃水処理施設の見学などに室蘭工業大学から28人が参加した。

鉱山の歴史などの講演

 今回のエコツアーでは、「壮瞥町・幌別硫黄鉱山の歴史」、「資源開発と環境保全」、「メタンハイドレート・金・レアメタルの話」と題した講演で、地元の幌別硫黄鉱山について学ぶとともに、資源開発の環境保全の重要性について理解を深めた。また、人工のメタンハイドレートの燃焼実験や菱刈鉱山の金鉱石の観察、ネオジム磁石の磁力確認といった体験を交えながら幅広い知識を学んだ。

坑廃水処理施設の見学

 講演後は幌別硫黄鉱山の抗廃水処理施設を見学し、坑廃水に中和剤や凝集剤を入れた時の反応や実際の処理工程を知ることで長流川及び洞爺湖の環境保全に貢献している同施設の重要性を学んだ。

 JOGMECエコツアーは、資源開発と環境保全両面の重要性を幅広く理解してもらうことを目的に2007年から開催しているもので、今回は今年度2回目のエコツアーだった。

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