臓器提供、まずは意思表示を 移植医らカード記入呼び掛け

医師に説明を受けながら、臓器提供の意思表示カードに記入する買い物客=嘉島町のイオンモール熊本

 臓器移植への理解と関心を高めようと、熊本大病院移植外科の医師や移植コーディネーターら20人が、嘉島町のイオンモール熊本で、移植経験者の手記などの入ったエコバッグを配り、臓器提供の意思表示カードへの記入を呼び掛けた。同大病院は、これまで500件超の肝移植手術を実施、国内4番目の実績がある。

 熊本大移植医療センターによると、米国では死後の臓器提供が年間約9000人に対し、日本は脳死・心停止後の臓器提供は約百人。移植手術は米国で年間2万件を超えるが、日本では約300件にとどまっている。

 また、欧米では脳死ドナーからの臓器移植が中心だが、国内では脳死移植が進まず、約9割を生体ドナーに頼っている。「脳死ドナーからの提供が増えれば、助かる患者も増える」という。

 同センター副センター長の林田信太郎医師は、「本人の意思が最も尊重される。『提供しない』という選択肢も含め、まずは意思表示することの大切さを知ってほしい」と話した。(西山美香)

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