矢崎総業のハーネス用神鋼製銅条、評価試験を開始

 自動車用ワイヤハーネスの大手メーカーである矢崎総業(本社・東京都港区、社長・矢崎信二氏)は自社製品に神戸製鋼所の銅条を使用していることを明らかにした。

 今月8日に神戸製鋼製の銅条の一部に品質偽装があったことが判明。現在の段階で矢崎総業の生産や納入に関する具体的な問題は起こっていないが、慎重を期して評価試験を始めている。

 矢崎総業では「当社への納入分について、品質偽装にかかわるものが含まれているかを現在確認中。製品への影響を含めて必要な試験を行っている」としている。神戸製鋼が長府製造所(山口県下関市)で製造している銅条は、ワイヤハーネスの接続に用いるコネクタの接点などで使用されている。

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