巻いてよし!撃ってよし! 秋の超最適ルアー"越前スピン"を知ってるか!? 【荻野貴生が30年間作り続ける唯一無二のワイヤーベイト】

「越前スピン」は、利根川・霞ヶ浦水系のロコアングラーに支持され、コアな人気を誇るローカルベイト。ルアマガモバイルスタッフ〈N〉が、生みの親である荻野貴生氏に手ほどきを受け、その性能と基本的な使い方をお届けする。

ジグスピナー? バカいっちゃいけねえよ奥さん

荻野貴生 おぎの・たかお 東京中央区でプロショップグゥーバーを営み、フェロモンチェリーなどのオリジナルアイテムを多く手がける。利根川をメインに、琵琶湖や東京湾奥でのシーバスガイドを行なっているマルチガイド。気さくなキャラクターと確かな釣りの腕前でガイドリピーターも多い。

みなさん、おひさしぶりです、オギーノ・ファミリーの〈N〉でございやす。

さっそく本題に入ると、いまや全国区になったフェロモンチェリーリグ同様に、今回はオギーノの叔父貴(荻野貴生さん)がつくった「越前スピン」について書いてみたいと思いやして・・・。

え、「そもそもその越前なんちゃらって何?」ですって?

え、ワザ!?

いや、うちの叔父貴は「超越前スピーーーーーーーーン!」とか決して言わねえはず・・・。

実はこんなかたちのルアーだったりします。

「ああ、ジグスピナーか・・・」って思ったそこのあなた。そいつを決して叔父貴の前で言っちゃ駄目だぜ・・・、立川(東京都)あたりに埋められちまうからよ・・・。

こいつはジグスピナーと違って、アームからヘッドまでつながってる。

こちらは七川ダムの鬼才・那須大士朗さんが愛用しているデプスのジグスピナー。

ジグスピナーはこんな感じでジョイントになってるのがフツー。

それゆえに、イメージとしては「スカートのないスピナーベイト」のほうが近いんですが、巻いている最中に落とせばそのままフォールベイトとしても使える、などスピナーベイトにはできないこともできる。名前からは想像できないかもしれないですが(んんんなことねえよ!! by叔父貴)、わりと唯一無二のルアーだったり・・・。

今回はこの叔父貴の越前スピンについて、詳しくはルアマガモバイルの「ルアー・ザ・シークレット」でライター〈N〉が更新中なので、ほんのさわりの部分を書いてみたいと思います。

<ルアー・ザ・シークレットについてはコチラ↓を参照>

巻いてよし!撃ってよし!・・・ていうか落としただけでも釣れたよ!? すっごーい!!

まず、タイトルの「巻いてよし!撃ってよし!」についてなんですが、これはそのまんま。

巻けばスカートのないスピナーベイトのように使えて、

これは叔父貴の最新作、「フェロモンスティック」をトレーラーとして装着し巻いた動画。・・・なぜまたフェロモンなのかはさておき、動きはまんま小魚でしょ!

さらに、縦ストラクチャーなどを狙って撃てば(カーブフォールで落とせば)、

沖田護 おきた・まもる TBCトーナメントにおいて優勝経験を多数持つ、利根川の達人アングラー。ワーミングから水面の釣り、ワイヤーベイトなど多彩なルアーを使いこなす超実戦派アングラーだ。荻野さんとは旧知の仲で、越前スピンやチェリーリグを愛用している。

水平に近いかたちでフォールするので、そのままノーシンカーリグのように誘える。※解説してるのは、叔父貴の兄弟分、マモール兄貴こと沖田護さん。

先日叔父貴にオトコにしていただいたあっしも、目の前にあったクイに落としただけで・・・

マジかよ、勝手に釣れちまったぜ!!!?

こんなクイ(縦スト)に落としただけだってばよ!

って、ホントは、ワームの水平フォール + シングルコロラドブレードのフラッシングのダブルアピールできっちりルアーが誘ってくれたんすけど、ホントに落としただけで勝手に釣れたような不思議な感覚でした。

ちなみに、このルアーを熟知している二人はこの日ヨユーの二桁釣果でした!!!!

で、このルアーパワーを活かした基本的な使い方!

というわけで、巻いても、撃っても、どっちでも釣れる“巻き撃ちもの”?の「越前スピン」というルアーですが、その特性を生かした使い方、=叔父貴たちの使い方、を紹介すると、

・・・って多すぎて紹介しきれねえ!!!?

例えば・・・

叔父貴「黒ズミをコリコリ、コリコリ・・・、丹念に、たんねんに~ (;´Д`)'`ァ'`ァ'`ァ」

・・・文字にしたらパクられるって叔父貴!!!!!

というわけで、基本もきほん、下ネタでもない、使い方をちょっとだけ紹介しますと、

(1)ブレイクなどの地形変化に対して、舐めるように巻きフォール

越前がスピナベと違う大きな点が「揚力」。

スピナベが巻けば巻くほど浮き上がろうとするのに対して、越前はスピナベと比べて浮き上がる力が弱い、巻きスピードによっては沈めることもできるので、ブレイクをダウンヒルに引く際などにより舐めるように引きやすい。イコール、スポットをよりタイトに攻められて、釣れる。

(2)巻いてまいて・・・縦ストでフォール

これは、岸寄りちょっと沖にある縦ストに対して、二人(叔父貴&マモールの兄貴【沖田護さん】)がよく使っていたアプローチ方法で、狙いの縦ストまで越前スピンを巻いてきて、コンタクトする直前で急降下のフォール! 縦ストについていたヤロー(バス)も沖からルアーを追ってきたヤローもヤっちゃえる(食わせられる)ベーシックで、ぜひ試してほしい使い方!

巻く、落とす、以外に上のふたつの複合ワザもまずは試してもらえればきっとあっしみたいに釣れるはずですわ。

ちなみに、いまさらですが、タイトルに「秋に超最適」と書いたのは、越前スピンがシーズン的にバズベイトのあと、水温が十度台に入るこれからのタイミングにこそ真価を発揮するから。ぜひ晩秋のタイミングに使ってみてね!

入手困難な越前スピンが通販できる?

え、越前スピンを持ってない? そもそも近くで売ってない?

そーですよね、越前スピンは基本的にグゥーバーでの販売となっているため、なかかな買って試すチャンスもないんですよね。

そんなアナタのために、グゥーバーとルアーマガジンのコラボ限定カラー「越前スピン」の発売が決定いたしました! 発売開始は10月16日(月)、正午12時から!

詳細はNAIGAIショップをご覧ください!

[文/西村 “24ニッシー” 和徳釣りPLUS

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