西武vs楽天が激突 鍵握るCS初出場の選手たち

クライマックスシリーズ(CS)初出場となる主な選手たち(ルーキーを除く)を紹介していきたい。

楽天のゼラス・ウィーラー【写真:(C)PLM】

14日にCSファーストステージが開幕、初出場の意外な選手たちは…

 10月10日、今シーズンのパ・リーグ公式戦全日程が終了した。ともに2013年以来のAクラス入りを果たした楽天と埼玉西武は、14日から始まる「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファーストステージで激突する。ここでは、クライマックスシリーズ(CS)初出場となる主な選手たち(ルーキーを除く)を紹介していきたい。

【埼玉西武】

○菊池雄星投手
今季成績:26試合16勝6敗187回2/3 217奪三振 防御率1.97

 圧巻の投球でエースとしての地位を確立した菊池だが、意外にもクライマックスシリーズでの登板はこれまで一度もない。苦手とする福岡ソフトバンク相手にリベンジの機会を得るためにも、相性の良い楽天打線を封じ込める投球を披露したいところだ。

○武隈祥太投手
今季成績:58試合5勝2敗13ホールド 57回1/3 36奪三振 防御率3.14

 4シーズンに渡って左の中継ぎとしてフル稼働している武隈にとっても、これが自身初のポストシーズンとなる。牧田、シュリッター、増田といった「勝利の方程式」につなぐためにも、茂木やペゲーロ、銀次といった左の好打者が揃う楽天相手に、武隈がどんな投球を見せるかは重要になってくる。

○森友哉捕手
今季成績:38試合124打数42安打2本塁打18打点 打率.339

 今季終盤に復帰して以降、強烈な打棒を見せ付けている森もポストシーズンは初体験。シーズンの多くを怪我の治療に充てざるを得なかった分、若獅子らしく大暴れしてほしい。

○山川穂高内野手
今季成績:78試合242打数72安打23本塁打61打点 打率.298

 今季瞬く間に4番に定着した山川にとっても、初のポストシーズン。これまで以上に厳しい攻めが予想されるが、2008年の中村もポストシーズンから4番を務めてチームの日本一に貢献し、現在の地位を築いた。「おかわり2世」が同じ道を辿ることができるか、来季以降のシーズンを占う意味でも要注目だ。

○エルネスト・メヒア内野手
今季成績:113試合345打数83安打19本塁打53打点 打率.241

 入団1年目に史上初となるシーズン途中入団での本塁打王を獲得し、主砲として活躍してきたメヒア。来日以来初となるポストシーズンでは、苦しかったレギュラーシーズンの鬱憤を晴らすような猛打が見られるだろうか。

日本一メンバーの楽天福山もCSは登板なし

【楽天】

○松井裕樹投手
今季成績:52試合3勝3敗5ホールド33セーブ 52回2/3 62奪三振 防御率1.20

 日本を代表する守護神の1人となった松井裕だが、楽天に入団したのはチームが球団創設後初の日本一になった翌年。今季が自身初のAクラスだ。圧倒的な投球を見せて3年連続30セーブを達成したシーズン通り、重要な局面でその剛腕を振るうこととなる。

○福山博之投手
今季成績:65試合6勝0敗23ホールド7セーブ 59回 31奪三振 防御率1.06

 2013年の日本一メンバーである福山だが、意外にもクライマックスシリーズでの登板は今回が初めてとなる見込みだ。中継ぎの軸として、時には守護神として、苦しむチームを支えた「サブちゃん」。2013年はベンチに入りながら、大舞台に立てなかったことが心残りだったと語っていた。酸いも甘いも味わった経験豊富な右腕は、更なる覚悟をもって、4年前の自身の忘れ物を取りに行く。

○ゼラス・ウィーラー内野手
今季成績:142試合542打数147安打31本塁打82打点 打率.271

 来日3年目を迎え、ファンから愛される存在となったウィーラーにとっても、ポストシーズンは初めての経験だ。球団外国人史上初の30本塁打を記録したその長打力を披露し、主砲としてチームを上昇気流に乗せるような働きが期待される。

○茂木栄五郎内野手
今季成績:103試合398打数118安打17本塁打47打点 打率.296

 早稲田大学時代に日本一を経験している茂木も、ポストシーズンはこれが初めて。自身初の大舞台となるはずだった「マイナビオールスターゲーム2017」は怪我の影響で辞退を余儀なくされただけに、今回のクライマックスシリーズでは存在感を見せ付けたい。

○島内宏明外野手
今季成績:143試合494打数129安打14本塁打47打点 打率.265

 日本一となった2013年、プロ2年目にして外野のレギュラーに定着し、上位へのつなぎ役として活躍していた島内。しかし、ポストシーズンの出場は怪我によって1試合のみに終わってしまった。再びレギュラーとして迎える今回のクライマックスシリーズ。悔しさを晴らし、今度こそ万全の状態で優勝の輪に加わるための準備は万端だ。

 以上のように、主力の中にも、クライマックスシリーズは初という選手が多く存在している。チームのAクラス入りに大きく貢献した選手たちが、独特の雰囲気の中でその実力を発揮しきれるかにも注目したいところだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

© 株式会社Creative2