学校トイレ、洋式化の動き 「子どもが慣れていない」要望受け

 県内の公立学校でトイレの便器を洋式化する動きが出ている。世間一般は腰掛け型の洋式が主流だが、学校現場はしゃがんで用を足す旧来型の和式が半数以上。「子どもたちが慣れていない」「学校に避難したお年寄りが使いにくい」といった要望を受けて、各教委が改修に乗り出している。

 大分市の春日町小学校(馬場宣昌校長)は昨年度、校舎内の一部トイレを改修、ほとんどの便器を洋式に替えた。「洋式しか使ったことのない児童が多い。和式だけだと困ると思う」と馬場校長。子どもたちに好評という。

 近年の学校施設は地域住民が利用することも多い。運動会や文化祭で保護者が来校し、大規模災害の際は地域住民が避難する。

 トイレ製品の関連企業でつくる「学校のトイレ研究会」(東京都)は「足腰の弱いお年寄りは和式で用を足すのが大変。災害避難所の改善点でトイレ改修を挙げる声は強い」と語る。

 便座に肌をつける洋式を嫌う人もいるが、同研究会は「和式は跳ね返りや飛び散りのため、周辺には大腸菌が多い」。衛生面からも洋式を推奨する。

 文科省が2016年11月に実施した実態調査によると、県内の公立小中学校にあるトイレ計1万4800個のうち、洋式の割合は45・0%。全国平均(43・3%)を上回っているものの、いまだに学校現場は和式が過半数を占める。

 中津、日田、臼杵、宇佐、豊後大野5市は現在40~50%で、各市教委はいずれも「90%以上」の導入を目標に掲げている。ただ、床や扉を含む大規模改修になると事業費は「校舎1棟で数千万円になる」と中津市教委。便器1個当たり約30万円以上という改修費がネックとなり、二の足を踏む自治体も少なくない。

 大分市教委は国の補助金を活用しながら、現在43・1%の洋式を将来的には60%に引き上げる方針。「社会のライフスタイルに合わせて、設備を替える必要がある。子どもたちがトイレを我慢することなく、安心して学校生活を送れるようにしたい」と話している。

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