解説者ランパード、モウリーニョに「救われていた」と明かす

『Planet Football』は17日、元イングランド代表MFフランク・ランパードのインタビューを掲載した。

20年以上続いた自身のキャリアにおいての成功について、そしてブレイクのきっかけとなったジョゼ・モウリーニョ監督との出会いについて。

さらに現在古巣チェルシーを率いているアントニオ・コンテ監督などについて、以下のように話したとのことだ。

フランク・ランパード 「最高の瞬間は2012年のチャンピオンズリーグ優勝だ。キャリアで最大の栄光だったね。勝ち取るまでに時間がかかった。それがより特別なものにしてくれた。

我々はしばしばそれに近づいた。それまでに勝つべきものではあった。だから、勝った時の感情は信じられないものだったよ。

試合自体よりも、終わった後のピッチのことを覚えているね。素晴らしい夜だった。今でも、その時のことを考えるとゾクゾクしてしまうね」

「でも、もっと勝てたね。プレミアリーグで3回優勝できたが、あのチェルシーは5回タイトルを獲れるだけの力があった。

ただ、自分のことは『勝者』として見たいと思っているよ。

振り返ると、しばしば一つの勝利よりも取り逃したタイトルを後悔してしまう。

チャンピオンズリーグを勝てずにキャリアを終えていたら、とても苦しんでいただろうね」

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フランク・ランパード (ジョゼ・モウリーニョについて)

「彼は素晴らしい男だ。私の中では最高の人物だ。ジョゼはオーラがある。選手に『自分たちは世界最高の選手だ』と信じさせてくれるんだ。彼がそう言えば、誰もが信じる。

選手としてチームにいるときは、素晴らしい男であり、素晴らしい監督だ。

彼がクラブにやってきたとき、すこし私はふさぎ込んでいてね。しかし彼が信頼してくれたことで、良くなっていったんだ」

(アントニオ・コンテ監督について)

「情熱に突き動かされている監督だ。しかし、2年目はどんな監督にとっても厳しいものだよ。成功の後にはね。

期待が高くなる。去年はうまくいったが、チャンピオンズリーグが入ってきて、違った次元のシーズンになる。

ジェイミー・キャラガーは8月に言っていた。『来季には、コンテはチェルシーを率いてはいないだろう』と。

しかし、プレミアリーグではどんな監督もそうだからね。賭けるには妥当な選択肢かもしれないよ。

1チームだけがタイトルを獲得できる。他のチームは全て失敗と表現されるかもしれない。最近はそれだけマネージャーの寿命が短い。

コンテは契約を延長していないという事実はある。しかし、更新にはサインしたからね。

チェルシーは今季の終わりに状況を見ることになるだろう。安定性は多くのクラブで重要視されているが、チェルシーは監督を定期的に替えてきた歴史があるし、それで成功を収めてきているからね」

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