医療少年院で不在者投票 相模原

 神奈川医療少年院(相模原市中央区小山)で19日、18〜20歳の在院者9人が22日投開票の衆院選小選挙区と比例代表、国民審査について不在者投票を行った。

 同院は、窃盗や傷害などで少年院送致となった知的障害や発達障害のある東日本地域の少年のための矯正施設。現在は62人が入所している。普段から新聞やテレビなどを時事情報に触れる機会を設けており、今回の総選挙では投票する意思を示した18歳以上に、選挙人名簿登録地の市区町村選挙管理委員会から投票用紙などを取り寄せた。

 また選挙公報は、職員が各選管ホームページからプリントアウトして「よく読んで考えて」と事前に渡したという。

 今回、投票したのは18歳4人、19歳1人、20歳4人。投票所となった教室の隅に、ついたてを設けた机が記載台として置かれ、1人ずつ入室した。職員から説明を受けて、選挙公報や名簿を最終確認した後、記載台で投票用紙に記入し、封筒に収めて職員に手渡した。

 少年院では昨年の選挙権年齢引き下げ以前から、在院中に20歳を過ぎた希望者が不在者投票している。

© 株式会社神奈川新聞社