OCC、新型通信ケーブル開発 高強度品に給電機能追加

 通信ケーブルメーカーのOCC(本社・横浜市西区、社長・都丸悦孝氏)は細径・高強度光ケーブル「M―PAC」の新製品を開発した。従来の光ファイバによる情報通信機能に加えて、新たに銅導体による給電機能を持たせている。災害時に状況を確認するカメラに対して情報と電力を1本のケーブルで送るなどの用途を想定している。2018年度の量産化を目指している。

 「M―PAC」は光ファイバをステンレス管で保護していることなどが特徴。細径と高強度のほか水密性や耐食性の高さも強みとなっている。

 開発品は直流60ボルト・4アンペアでの給電に対応している。災害時に使いやすいよう、持運びが容易な樹脂製リールに巻いた形での出荷にも対応する予定。現在ケーブルは完成しており、具体的な用途を模索している。

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