楽天ウィーラー、ソフトB松田がカギに!? 数字で占うパCSファイナル第4戦

予告先発の成績などをもとに、福岡ソフトバンクと楽天が激突するファイナルステージ4戦目の試合展開を占う。

楽天のウィーラー【写真:荒川祐史】

2勝2敗のタイで迎える一戦、先発投手の対戦成績は…

 10月18日から幕を開けた「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ(以下クライマックスシリーズファイナルステージ)。第3戦では、楽天の先発マウンドにエース則本が上がり、福岡ソフトバンクは和田を立てて迎え撃った。しかし大方の予想を覆し、試合は打撃戦に。中村晃の決勝弾で福岡ソフトバンクが勝利し、これでファイナルステージの勝敗は両チーム2勝2敗の五分となった。

 ここでは21日の予告先発の成績などをもとに、福岡ソフトバンクと楽天が激突するファイナルステージ4戦目の試合展開を占う。

【21日の予告先発 今季のレギュラーシーズンの対戦成績】
○福岡ソフトバンク:バンデンハーク
対楽天 3試合0勝2敗 17回2/3、7失点、防御率3.57
○楽天:岸
対福岡ソフトバンク 7試合2勝4敗 43回、15失点、防御率3.14

 両投手とも相手チームとの相性は悪くない。バンデンハークは今季白星を挙げられていないが、第3戦の勝利で火が着いただろう打線の援護には大きな期待が持てる。一方の岸は負け越しているが、ヤフオクドームにおける成績は3試合2勝1敗、21回を投げて防御率1.29と好相性。ファーストステージと同じように、前日に乱調だったエースの悔しさを晴らしたい。

松田は岸から3本塁打と相性抜群

【対バンデンハークのキーマン】
○ウィーラー:8打数3安打1本塁打 打率.375
○銀次:8打数3安打 打率. 375
○嶋:5打数2安打 打率.400

【対岸のキーマン】
○松田:17打数5安打3本塁打 打率.294

 バンデンハークと相性が良い楽天の打者は上記の3選手だ。ウィーラーはクライマックスシリーズ絶好調。第3戦では1安打だったものの、福岡ソフトバンクの好守備に阻まれた部分もあったため、相変わらず「一発」への細心の注意を払う必要があるだろう。捕手の嶋も第2戦で決勝打を放つなど、ここぞという場面での勝負強さが光る。

 岸と相性が良い福岡ソフトバンクの打者は松田。5安打のうち3本が本塁打というのは驚異的な数字だ。クライマックスシリーズでは本調子を発揮できていないが、第3戦で待望の適時打が出た。ここから勢いに乗っていきたい。

 クライマックスシリーズファイナルステージ第3戦は福岡ソフトバンクが壮絶な打撃戦を制し、勝敗を2勝2敗の五分に戻した。21日の第4戦における勝者が、日本シリーズ進出に王手をかけることになる。第1戦から第3戦まで、投手戦・打撃戦の違いはあるが、全て手に汗握る僅差のゲームが繰り広げられているファイナルステージ。21日の第4戦も、見応えのある試合が展開されることを期待したい。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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