【MLB】打者ダルビッシュ、気迫の押し出し四球に“新語”誕生!?「ダルビッシュした」

米国で話題となったドジャース・ダルビッシュ有の“バット投げ”【写真:Getty Images】

第3戦での押し出し四球&ガッツポーズ&“バット投げ”が大きな話題に 

 ポストシーズン(PS)で圧巻のパフォーマンスを見せるドジャースのダルビッシュ有投手がついに英語の“動詞”になった!? 

 17日(日本時間18日)に行われたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦で好投し、自身ポストシーズン2勝目を挙げたダルビッシュ。6回1/3を投げて6安打7奪三振1四球1失点(自責1)という快投に加え、打席で見せた気迫あふれる押し出し四球もアメリカで大きな話題を呼んだ。ドジャースはその後、第4戦で敗れたものの、第5戦で勝利して29年ぶりのワールドシリーズ進出が決定。その中で、新たな言葉が“誕生”していた。 

 ダルビッシュの好投&押し出し四球から一夜明けた18日(同19日)の第4戦、7回表にその瞬間が訪れた。先頭打者のヤスマニ・グランダル捕手がストレートの四球を選び、出塁に成功。すると、ドジャース公式ブログ「ドジャーインサイダー」のツイッターで「グランダルがダルビッシュした(Grandal Darvish’d)」と速報した。ダルビッシュの動詞系はストレートの四球を意味するようだ。 

2年前にイチロー活躍で話題となった新語「イチローイング」

 ダルビッシュは前日の6回2死満塁のチャンスで打席に立つと、メジャー史にその名を刻んだ。マウンド上のエドワーズJr.の動揺を誘うようにバントの構えを繰り返し、ストレートのフォアボールに。押し出し四球をもぎ取ったダルビッシュは歓喜を全身で表現し、右手でガッツポーズ。そして、シャウトするとバットを思い切りぶん投げた。地元紙「USAトゥデー」電子版も「ボスのようにバットを投げた」と異例の特集を組むなど、この試合のハイライトの1つなった。ポストシーズンで投手が押し出し四球を選んだのは1977年以来、40年ぶりの大記録だった。 

 レジェンドに続く“偉業”だ。不惑を過ぎたイチローは2015年、四球を選んでから衰え知らずのスピードで二盗を決め、相手捕手の送球ミスを誘って一気に三塁まで進んだ際に、地元FOXスポーツ・フロリダのテレビの解説者から「私はイチローイング(ichiroing)と呼ぶことに決めました。それしかない。四球を選んで、盗塁する。これぞ、イチローイングですね」と絶賛されていた。それに続く“新語”誕生となった。 

 大舞台の打席で見せ場を作ったダルビッシュも動詞化されるほど、その活躍はアメリカで大きな話題になっているようだ。 

(Full-Count編集部)

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