日東精工、「高強度アルミボルト」開発 軽量、高耐食性車向けなど拡販

 工業用ファスナー大手の日東精工(本社・京都府綾部市、社長・材木正己氏)は、高強度アルミボルト「タフアルム420」を開発し、11月1日から本格的に量産販売する、と発表した。

 同製品は、鋼製ボルト(引張強さ420メガパスカル以上)と同等の引張強さを持ちつつ、軽量で、耐食性・耐電蝕性に優れる。また、熱膨張係数差によるゆるみ防止や、同社オリジナルの摩擦係数安定剤で焼き付き現象を軽減して低トルクでの軸力締結が可能となるなどの特長を持つ。

 自動車の車体重量軽減のため、ユーザーからボルトの軽量化に関する要望があり、同社は今回の開発・量産体制に至った。同社は「タフアルム420」に関して、高強度ボルトを使用しておらず市場からの軽量化要求が強い自動車業界を中心に、初年度月産100万本の出荷を目指している。

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