《東京#CODE》実録 #狂わせガール 事件簿

illustration: Shogo Sekine

 映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』、話題ですね。水原希子ちゃん演じるファッションプレス女子が、妻夫木聡さん演じる男子を翻弄する数々のテクニックが超リアル。あなたの周りにもいませんか? 私の周りには何人かおります。まさにこの希子ちゃんのモデルになったのでは?というプレス女子。ただし、この狂わせガールには2種類あるようです。先天的狂わせガールと、後天的狂わせガールです。

 まず、先天的狂わせガールについて。希子ちゃん演じるあかりはこちらです。先天的狂わせガールは生まれながらに人に甘える術と、愛される術を知っております。美人であるかどうかは、実はそこまで重要ではありません。彼女たちは子供の頃から大人を翻弄します。「遊んで♥」という時のちょっと寂しそうな表情。3歳にしてこの技を持っている子を、私は知っております。もちろん大人になるとこれが加速します。息をするようにナチュラルに甘えるので、受け取る方は本当に俺のことが好きなんだ!と勘違いします。得てして、彼女の方はたいして彼に本気でないことがあります。そのため、男子は彼女に翻弄され、すっかりハマってしまうのです。この先天的狂わせガールを判別するのは”目"。ちょっとうるっとしている目。その瞳でじーっと見つめます。最近不倫報道で話題になった斉藤由貴さんがこのタイプです。あの目で見つめられたら、男性はたまらないですね。彼女たちのもうひとつの特徴は、群れないことです。子どもの頃からたくさんの大人や男子をメロメロにしてきている女性を、周囲の女性たちは敵とみなします。なので、クラスでもぽつんとしていることが多い。このあたりも男子からみると"守ってあげたい!"ということになるのですね。もてスパイラルです。

 さて、もう一方の後天的狂わせガール。近くにいて、より面倒臭いのはこちらです。彼女たちは総じて平均以上の美人です。中の上、というより、上の下。肌もお手入れがぬかりなく、たいてい驚くほどのもち肌です。ある知り合いの、このタイプの女子の場合。彼女はマスコミ関係の仕事をしております。いろんな人の取材をする日々。美人で、男子受けがよく、合コン要員。彼女がターゲットにしているのは"クリエイター系男子"。これぞ、というターゲットを決めると、わかりやすい攻撃を始めます。①腕に触れる作戦/男子は上腕二頭筋を触られるのが嫌いではありません。「えー、何気に鍛えているんですね」とぷにゅ。男子ロックオン状態。②ちょっと酔ったかなー攻撃/しなだれかかる、髪が彼の頬に触れる。気づくと手元は彼の腿に。③また会ってくださいね爆弾/LINEの交換は速攻なのはもちろん、一回目ではすぐ持ち帰られない。この3段攻撃で男子撃沈。後天的であるがゆえに彼女たちは意図的に甘えてきます。なので、ちょっとでもいい男子物件が現れると、すぐアップグレード。ある事例では男性が離婚までして本気だしたのに、フリーになったとたんに振られた、という悲惨な末路もありました。彼女たちは先天的タイプと違って、群れます。基本、狩場が合コンなので、お互いにいいパスが送り合える友人が大事です。

 こんな狂わせガール。時にこちらに被害が及びますので女子の皆様ご注意くださいませ♥

THIS MONTH'S CODE

#『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

9月公開。雑誌『SPA ! 』で連載されていた人気コラムニスト・渋谷直角のコミックを、『モテキ』の大根仁監督が映画化。あまりにリアルすぎる内容に、実話か?との噂も。

#クリエイター系男子

ここでいうクリエイター系男子とは、建築家、アートディレクター、デジタルアーティストなど今ちやほやされがちな人々を指す。非スーツ系。

#3段攻撃

この合コンテクについては雪印メグミルクのスイーツ「重ねドルチェ」のyoutubeのムービーが詳しく解説してます。参考文献:#カサネテク で検索。

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