【神鋼のデータ不正問題】経産省、JIS認証機関に20工場の調査検討指示

 神戸製鋼所の品質データ不正問題で、経済産業省は日本工業規格(JIS)認証を受けている同社グループ20工場への調査を検討するよう、JIS認証機関に指示した。20工場のうちコベルコマテリアル銅管・秦野工場についてはすでに日本品質保証機構(JQA)が立ち入り調査に入っている。

 神鋼は当初「JIS違反はない」としていたが、20日の記者会見で「認証機関の調査で法令違反の可能性が判明した」との認識を示した。神鋼が不正品を出荷した取引先約500社の安全確認が最優先される状況は変わっていない。

 20工場は以下の通り。神戸製鋼所の藤沢工場、真岡製造所、福知山工場、茨木工場、西条工場、加古川製鉄所、神戸製鉄所、長府製造所アルミ押出工場、コベルコマテリアル銅管の秦野工場、コベルコ鋼管、神鋼メタルプロダクツ、唐山神鋼溶接材料、神鋼ボルトの本社工場、神鋼鋼線工業の尾上事業所、尼崎事業所、神鋼鋼線ステンレス、神鋼アルミ線材、テザックワイヤロープの二色浜製造所、タイ子会社、日本高周波鋼業の富山製造所。

 認証機関はJQAと日本検査キューエイ。

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