鷹サファテ、DeNA「強敵」も94勝の自信「自分たちの野球できれば問題ない」

ソフトバンク・サファテ【写真:藤浦一都】

シーズン94勝の自信「1年間やってきた戦いを」

 27日、DeNAとの日本シリーズを翌28日に控えたソフトバンクは13時から全体練習。練習を終えた守護神・サファテが日本シリーズに向けての意気込みを語った。

 2年ぶりの日本シリーズを迎えても、絶対的守護神の気持ちは揺らぐことはない。気持ちの高揚はあっても、自信に満ちた表情で“これまでどおりの野球”を強調した。

「この日のために1年間頑張ってきましたし、春のキャンプからみんな練習してきたので楽しみにしています。自分も広島との何試合かを見て(DeNAは)いいチームだと思いますが、自分たちの野球ができれば全く問題ないと思います」

 ホークスの選手として迎える日本シリーズはすでに3度目。積み上げてきた経験値と大舞台で受ける大声援がサファテの力となる。

「阪神とは接戦が多かったですし、ヤクルトとはウチがいい形で試合ができました。今回も相手は違いますが、どちらの球場でも大声援の中でいい試合ができると思いますし、どちらにもいいバッター、いいピッチャーがいるので楽しみにしています」

DeNAは「強いチーム」も、自分たちが「1年間やってきた戦いができるかどうか」

 今シーズン、チームは94勝を記録し、サファテ自身も54セーブという大記録を打ち立てた。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでも、試合勘が戻ってからは3位の楽天を圧倒した。サファテにも「パ・リーグ代表として負けるわけにはいかない」という自負がある。

「DeNAは3位でシーズンを終えて、甲子園で阪神に勝って、その後、広島で優勝チームを倒しているチームなのでとても勢いもあるし、強いチームだと思います。でも、自分たちはパ・リーグを制して94勝していますし、本当に自分たちの戦いができれば問題がないと思っています。日本で一番の先発陣と中継ぎ陣、攻撃陣を含めて、今まで1年間やってきた戦いができるかどうかと思います」

 サファテが「自分たちの野球」と繰り返すのも、CSファイナルの2戦目までそれができなかったという思いがあるからだろう。「今回は初戦からソフトバンクらしい戦いをしようじゃないか」。守護神はチームメートにそう呼びかけているようにも思えた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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