日本原燃向け機械部品、神鋼が検査データ書き換え

 原発燃料の加工や再利用などを行っている日本原燃(青森県六ヶ所村)は神戸製鋼所から納入された金属製の機械部品について、検査データの書き換えがあったとの報告を受けたと発表した。部品は天然ウランを燃料用ウランに濃縮する遠心機に使用するもの。

 神戸製鋼では日本原燃が開発中の新型遠心機向けに2013年4月以降、継続的に金属部品を納入。そのうち約3700個で検査データの書き換えがあった。新型遠心機はまだ製作されておらず、当該部品は倉庫に保管されているため、安全性への影響はない。

 神戸製鋼では13年に当該部品に関するデータを測定する装置を更新している。その際に更新前よりも低い値で測定結果が表示されたため、以前の装置で計測された記録との差分を、検査データに加算していた。日本原燃では引き続き調査を行っていくとしている。

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