イチロー、来季契約延長の確率は「60%」 MLB公式サイトの番記者が予想

マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

球団が契約延長オプションを保持、確率は「60対40という感覚」

 今季限りで球団との契約が満了となるマーリンズのイチロー外野手の来季去就に大きな注目が集まっている。イチローの契約には、マーリンズが2018年シーズンの契約延長選択権を持つオプションが盛り込まれているが、MLB公式サイトの番記者は、デレク・ジーター共同オーナーが新たに就任した球団がイチローとの契約延長オプションを行使する可能性は「60%」と予想している。

 50歳まで現役続行を目標に掲げているイチローは10月22日に44歳の誕生日を迎えた。今季はスタントン、イエリッチ、オズナというメジャー最強の呼び声高い外国人トリオが怪我なく好調なシーズンを終えたため、4番手の外野手という立ち位置の背番号51の役割は代打中心に。それでも、メジャー歴代2位となる代打安打27本を記録し、通算安打数は歴代22位の3081本まで積み上げるなど、今季も金字塔を打ち立てた。

 オフもマーリンズ・パークで体を動かし続けていたレジェンドは来季どうなるのか。MLB公式サイトも注目し、マーリンズ番のジョー・フリサロ記者は背番号51の去就について分析する動画を掲載した。

「クラブがオプションを保持しており、ワールドシリーズ終了後、4日後までに行使するか決めなければいけない。年俸は200万ドル(約2億3000万円)だが、自動的に更新するかどうか、私はわからない。ジーターの計画、クラブの方向転換というものもある。個人的にはオプション行使は60対40という感覚だ」

ジーター氏が新オーナーに就任、すでに緊縮財政策をとるも…

 マーリンズは来季年俸200万ドルで契約できるオプションを保持しているが、アストロズがドジャース相手に3勝2敗と王手をかけたワールドシリーズは早ければ31日(日本時間1日)にも終わるため、決断の期限は近づいている。それを過ぎるとオプションは行使できず、イチローはFAとなる。当然、その後も再契約は可能だ。

 現役時代、イチローとヤンキースで共闘した新オーナーのジーター氏は、クラブのアドバイザーで2度のワールドシリーズ優勝に貢献したジェフ・コーナイン元外野手らクラブの功労者に年俸激減オファーを提示。結局、コーナイン氏が退任を決断するという事態に発展した。赤字経営のクラブを立て直すために、緊縮財政策をとっている。

 それでも、フリサロ氏はオプション行使の確率を60%と指摘。若手の規範となり、走攻守に衰え知らずのイチローが来季マーリンズのユニフォームを再び着る可能性は低くないと予想していた。

(Full-Count編集部)

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