「福岡発 売り子名鑑」“次期エース”候補の美肌美女 名前「セナでよかった(笑)」

アサヒビールの「せな」さん【写真:福谷佑介】

国際系の学部で学ぶ大学3年生、アサヒビールの“次期エース”候補

 球場の新たなエンターテインメントとなっている「売り子」。美女どころといわれる福岡のヤフオクドームで働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介してきている「福岡発 売り子名鑑」の第31回。ペナントレース、クライマックスシリーズが終わり、残るところ日本シリーズのみとなった今季。これまでに紹介した売り子も含めてお気に入りを見つけ、残りの試合でのスタジアムの楽しみの1つとなれば、幸いだ。

 第31回はアサヒビールの「せな」さん、だ。

 今季で3年目を迎えた「せな」さんは、福岡市内の大学で外国語や海外の文化を学ぶ国際系の学部で学ぶ大学3年生である。ヤフオクドームだけでも数多くいる売り子の中でも、アサヒビールの“次期エース”候補として期待されている美肌の美女である。

 まず、気になるのは、その特徴的な名前だ。木村拓哉主演の人気ドラマ「ロングバケーション」から……ではなく、なんと1994年にレース中の事故でなくなったF1レーサーのアイルトン・セナから名付けられ、「お父さんが当時F1が好きだったみたいで。冗談かもしれないですけど、名前の候補にピケ(ネルソン・ピケから)もあったみたいで。セナでよかったです(笑)」。

 小学生の頃に、その父親とヤフオクドームに観戦に来た際に、売り子の姿が印象に残っていたという「せな」さん。「ドームには1、2回しか見に来たことはないんです。それでも何となく印象に残っていたんです」。大学入学を機に、アルバイトを探そうとした際にふとそれを思い出し、応募してみた。

働く喜び実感、「出勤率が上がりました」

「思っていたのとは全然違いました。華やかな仕事だと思っていましたし、キツイとは想像していましたが、ここまでキツイというイメージはありませんでした」

 始めた当初は約15キロのタンクの重さに四苦八苦。いきなりスイスイと売れるほど甘い世界ではなく「1、2回で辞めようと思いましたね」という。

「なんとなく辞めるきっかけが掴めないままに続けていたら、徐々に売れるようにもなってきて」。気付けば、1年経ち、2年経ち、3年目となり、常連客も増えていた。

「常連のお客様が出来て『次は○日に来るんだけど、入っている?』と言われたら、仮にその時に入っていなかったとしても入ろうかなと思えます。そうしているうちに出勤率が上がりましたし、以前に買って頂いたお客様に『前にも君から買ったよ』と言って買っていただけたり、遠いところにいても声をかけて呼んでくれるとやっぱり嬉しいです」と、働く喜びを実感している。

 一塁側内野席と外野席が売り場の中心。現在は「スーパードライ」ではなく、50円単価の高い「ドライプレミアム」を販売することが多い。「スーパードライ」では、売り子は基本的には外野方向に向けて一方通行で動かなければならないが、限られた人数した担当しない「ドライプレミアム」の場合は、動きに制約はない。

韓国アイドルグループ「TWICE」のモモ似、「気軽に話しかけて」

「プレミアムになって、逆回りもしてよくなりましたし、いろんな場所に行けるようになったので、時間帯によっている場所を変えたり、頭を使ってやらないといけないんです。だから難しいですね。試合によって“流れ”が違うので」。視野を広く持ち、頭もフル回転させて、奮闘する日々が続く。

 3歳から中学生まではクラシックバレエや水泳など、数多くの習い事をしていた。「その反動で高校は何もやっていませんでした」といい「帰宅部で家に帰って、RPGとかのゲームばっかりしていました」。ゲームやアニメ、漫画も好きで、高校時代は「週刊少年ジャンプ」も愛読していたという。

「好きな男性のタイプは、一緒にいて楽しい人。ご飯を食べるのが好きなので、楽しそうに一緒にご飯を食べてくれる男性がいいですね」と「せな」さん。友人などには韓国のアイドルグループ「TWICE」のモモに似ていると言われるという。

「話すのは得意ではないですが、気軽に話しかけていただければ、と思います。いろいろと聞いていただけたら、答えられるので話しかけて欲しいです。私から買ってよかったと思って頂けるような接客を、常に心掛けています」

 なお、ソフトバンクでは「SMBC 日本シリーズ2017」(ヤフオクドームでの開催は10月28、29日、11月4、5日)で、白星にちなんだベルギービール「ヒューガルデンホワイト」と、勝ち星にちなんだオランダビール「ハイネケン」を期間限定で、売り子たちが販売している。

(Full-Count編集部)

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