中部電力はこのほど行われた決算会見で、神戸製鋼所子会社の神鋼メタルプロダクツ(本社・北九州市門司区)が3月に愛知県碧南市の碧南火力発電所4号機に納入した銅合金管について検査不正があったことを明らかにした。
銅合金管は発電所の冷却装置に用いられるもの。納入した約1500本のうち44本を抜き出して太さや厚みなどを計測する契約だったが、実際に調べたのは16本だった。
ただ、神鋼メタルプロダクツが行った銅合金管の引張強度や成分分析の結果、材質としての特性基準は満たしているほか、中部電力による漏洩検査や日々の運転監視でも問題は見つかっておらず、発電所の運転に現段階で支障は出ていない。