高炉大手、鉄鋼事業収益回復

スプレッド改善、コスト削減

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 JFEホールディングスは1日、4~9月期連結決算と通期見通しを発表し、すでに発表している新日鉄住金と神戸製鋼所を合わせた高炉3社の決算が出そろった。通期経常利益予想を見ると、新日鉄住金は3期ぶり増益となる3千億円と前期比7割増益に。JFEは前期比2・4倍の2千億円に経常利益が拡大する。神戸製鋼は前回見通しから50億円下方修正して500億円となるが、本業の鉄鋼事業を主体に前期比で収益が回復する。ただ神戸製鋼は品質データ改ざんの減益影響が経常益ベースで100億円あるほか、補償費用など一過性の特別損失も発生が想定されるなど不透明要素も多い。

 鉄鋼事業回復の主因は、スプレッド(マージン)改善やコスト削減。グループ会社収益も海外事業含めて軒並み改善する。各社とも設備トラブルを除けば総じてフル生産の状況にあり、下期の業績動向は市況原料を含めた鋼材・原料の価格動向がカギを握りそうだ。