神鋼メタルプロダクツ、関西電力向け配管で不適切品

 関西電力は1日、神戸製鋼所子会社の神鋼メタルプロダクツ(本社・北九州市門司区)から、火力発電所に納入された銅合金管の寸法成績表に不適切なデータ記入があったと報告を受けたと発表した。

 銅合金管は相生発電所2号機と赤穂発電所1・2号機、南港発電所1号機向けに納入されていたもの。

 神鋼メタルプロダクツは不適切な銅合金管を2013年から16年にかけて納入。一部の寸法成績表で銅合金管両端の外径と肉厚を測定する計画だったが実際には片側しか測定せず、もう片側には想定される基準値内の数字を記載していた。

 納入された銅合金管は蒸気を水に戻す復水器の熱交換器向け配管として実際に使用されていたが、定期点検時の試験などで強度に問題はないと確認されており、発電所の安全性に現時点で影響はない。

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