昭和電線ホールディングスの17年4~9月期連結決算、経常増益21億円

 昭和電線ホールディングスの17年4~9月期連結決算は、売上高が798億8400万円(前年同期比9・8%増)、経常利益は21億4700万円(同6・1倍)、純利益は10億3千万円(同2・7倍)となった。

 銅の国際価格高騰、国内建値上昇が電線線材事業を中心として寄与。需要面では自動車向けが堅調、建設・電販向けは横ばいとなり、電線全体の需要が前年対比で増加したことを背景に増収増益となった。

 事業別では、電線線材事業の営業利益は11億7200万円(前年同期比2・7倍)。建設関連向けは銅価上昇により増収。線材需要は高機能製品が堅調に推移した。

 巻線事業は、国内需要が電装品向けを中心に底堅く推移したことから、営業利益は1億1800万円(同93・3%増)となった。

 なお、主に電線線材事業や電力システム事業が改善し増収増益となったことから、通期の連結業績予想を修正した。売上高は1620億円(前回予想比2・5%増)、経常利益41億円(同20・6%増)、純利益24億円(同33・3%増)に上方修正した。

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